ミュージシャンのためのライブ配信環境(スマホ編)
はじめに

ここ最近の状況によって、SNS上では動画による投稿が爆発的に増えてます。しかもライブハウスでの公演が軒並みキャンセルになっている状況もあり、ライブ配信が特に多いように感じます。

いつもライブしてるときは、機材のことはPAさんに助けてもらってるわけですが、ライブ配信になるとそこも自分でしなければならず、機材やネット関係の知識が一定必要になります。ここでは細かい理屈は抜きにして、こうやればできますよ、ということをストレートにお伝えします。

スマホを使ったライブ配信イメージ

まずはスマホを使って実際に配信したものをご覧ください。音、映像こんな感じです。

必要な機材例

この配信で使用した機材を紹介します。

オンラインライブ配信に使用する機材一覧

①オーディオインターフェース

ライブ配信における音声の入り口を果たします。ここにマイクや楽器などの入力を集めて音量を調整し、ライブ配信の音声に流します。動作には下記④のケーブルを用いて③のモバイルバッテリーをつなぐことが必要です。
おすすめはやはりヤマハのAG03 AG06です。

②Lightning-USB3カメラアダプタ
これを用いて①オーディオインターフェースとiPhoneを接続し、ライブ配信に音声を流します。
Apple純正は少し高いですが、接続の安定性などを考えるとおすすめです。

③モバイルバッテリー・④USBケーブル(TYPE Aーmicro)
④のケーブルを用いて①オーディオインターフェースと③モバイルバッテリーをつなぎ、電源を供給します。

⑤Bluetoothレシーバー&3.5mmステレオミニプラグ
これは必須ではありません。iPhoneから流す外部音源に合わせて演奏する場合に使います。(iPhone7以降はイヤホン端子がないのでこれが必要)

⑥ヘッドホン

①オーディオインターフェースに入力された音声(=ライブ配信に流れる音声)を聞くために必要です。

実際にどうつないだらよいか

実際のつなぎ方を説明します。
まずオーディオインターフェースにiPhone(Lightning-USB3カメラアダプタ経由)とモバイルバッテリーをつなぎます。

次にヘッドホン端子にヘッドホンを、AUX端子に外部音源入力(ここではBluetoothレシーバー)をつなぐ。

最後に演奏する楽器入力をつなぐ(今回はEWI)
※トークを入れたいときは左隣りの端子にマイクをつなぐ

これで接続はすべて完了です。この状態で配信用iPhoneからライブ配信をすると、映像は配信用iPhoneのカメラ、音声は①オーディオインターフェースからの入力となり、高音質でのライブ配信が可能となります。

おまけ 左右反転に注意!

Facebookライブ配信では左右が逆になって配信されてしまうので、設定により左右反転の設定が必要となります。以下の通り赤い点線で囲ったアイコンにタッチしていけば完了です。