サックスのリガチャー選びに苦労されている方に朗報です!

どのパーツが影響力が大きいか

サックスの鳴りに影響があるのはリード→マウスピース→リガチャー→本体(by本田雅人)
今回はリガチャーの話です。
私の使用するビーチラーメタルはかなりの細身で、合うリガチャーがなかなかありません。
(同じビーチラーメタル使用者のサックスプレイヤー安田氏がブログで紹介しています。)

京都のサックス奏者川上弦太が使用しているマウスピース

結構人気があるリガチャー「Olegature オレガチャー」

私は長らく「オレガチャー」を使用してました。特徴は以下のとおりです。

①帯状で順締め、逆締めなどが自由
②鎖帷子のようになっていて実は点でマウスピースやリードに接しており、振動を妨げない
③重量があり、強いブロウをしっかり受けとめてくれる

口元のパーツが重いことの弊害

実は③は人によってはデメリットに働きます。
パーツの重量バランスを考えたとき、口元パーツが重いと本体をしっかり鳴らすのにパワーが必要です。
イメージとしてはかなり思いバットで野球をするようなもので、振り回すパワーがあればそれこそ鬼に金棒ですが、1ステージ50分ともなるとなかなかそうはいきません。最初は鳴りを感じるものの、ある程度吹いていると吹き始めのように鳴らなくなり、そこにストレスを感じることでフィンガリングなど、他の要素に悪影響がでます。

衝撃!最先端リガチャー「Silverstein シルバースタイン」

そんな時に本田雅人氏が自身のfacebookで紹介していたのが「NASAが火星探査機を吊るした紐と同じ素材・・」というPRで驚かせた「シルバースタイン」です。普段機材にこだわらない本田氏が絶賛していたので、この商品在庫が豊富な銀座の山野楽器で早速試奏してみました。サイズはソプラノ用のものがちょうど合いました。

素材の違いで
・ゴールド(一番重く値段も30,000円弱)
・シルバー(重さは中くらいで値段は20,000円弱)
・カーボンブラック(一番軽く値段は20,000円弱)

オレガチャーの重量から逃れることも大きな目的だったのでシルバーとブラックを中心に試しました。
少し吹き込んだところなんとも言えない軽い吹奏感!写真をご覧いただいて分かるとおり、マウスピースに接する部分が極めて少なくリードの振動はオレガチャーの時以上!
リードに接するのは紐の部分なのですが、前述の通りNASAのお墨付きの素材で抵抗がかなり少ないとのこと。ピアニッシモから繊細な表現が可能となり、息に気を遣わなくて良い分、フィンガリングやサブトーン配合によるサウンド増強に気を遣え、良いこと尽くしのリガチャーでした。
もちろん即買いしましたが、後日の本田氏のレッスンでは氏も同じリガチャーをはめておられました。