本田雅人氏の個人レッスン

ちょうど昨年の話ですが、日本を代表するサックス奏者である本田雅人氏の個人レッスンが受けられる、ということで少々高かったのですが受講してきました。
その時の内容レポートです。本田雅人氏といえば16分音符でギッシリ埋まったテクニカルな印象が強いのですが、今回のレッスンではサウンドについての話が主でした

ネックへのマウスピースの入れ具合について

みなさんご存知の通り、マウスピースを深く入れるとピッチは上がり、逆は下がります。
また同じ入れ具合でピッチをさげようとすると舌の位置調整などで口の容積を広く調整しようとする結果、サウンド自体は太くふくよかになりますが、コントロールがしづらくなります。
氏曰く、
・ギリギリコントロールできるレベルまで音程を下げてサウンドの太さを確保する。
・ただそのままだとピッチが低いままなので、それを相殺すべくマウスピースを深く挿す
これが現時点のベストなサウンドが出せるセッティングである」とのこと

舌で口の中を半分に仕切る

奥歯で舌を噛むようにして舌を仕切り板とみたてて口の中を上下に仕切る。そうすると息が通る道が細くなり、息のスピードが上がる結果、より芯のある音になる、とのことでした。実際にやってみると氏の説明通りのこうかがあり、また高音域とくにフラジオ音域もかなり当たりやすくなりました。

以上が本田雅人氏のサックス個人レッスンの主な内容でございました。
一般的には高いレッスン料ではありましたが、十分元をとれる有意義なレッスンでした。