サックスは口元に近い順にサウンドへの影響が大きいと言われており、サウンドへもっとも影響があるのはリードということになります。昨日気持ちよく吹けたのに、今日はなんか違う、というのがたまらなくストレスなので、私自身もリードのコンディションにはかなりの気を配っています。
リードの固さは何番が良い?
私は2 1/2限定です(もひとつ言うとバンドレンの青箱限定)。(青箱限定はともかく)これは後述する、リードのしなりをうまく得るためです。
3以上になると、リードをしならせるために口を締めてしまうなどの弊害が多く、かといってリード全体を削るのも手間になります。
リードの保管方法
保管方法ですが、こんな感じです。
RICOの密封ケース(ジプロックでもよい)にリードヴァイタライザーという保湿剤(湿度70%)と5本入りのリードケースを入れています。リードの先端が波打たない真っすぐの状態で、尚且つ湿度を保って保管したいのでこのような方法をとっています。こうすることでリードが乾燥して状態が変わることを最小限に抑えています。
意外とシンプルなリードの調整方法
◆そして、調整方法ですが、デヴィッドサンボーンやネルソンランジェルも使用している、巷でおなじみの「Reed Geek」です。
これでリードを削ってやるのですが、削り方には諸説あってかなり迷いましたが、この記事がかなり参考になりました。
この記事から言えることは、「リードはマウスピースのカーブ(フェイシング)に沿ってしなることで鳴っている」ということです。
極端に言うと、開きが大きいマウスピースほどペラペラのリードでないと良い音が鳴らせない、逆に開きが狭ければカーブが緩やかになり、それほどリードはしならなくとも良いため、固いリードでも許容できる、という内容だととらえています。
ということは!
リードがうまくしなるような削り方をしてやれば、どのリードも一定レベルには持っていけるということです。
ということで、削るのはズバリココ!
使用するマウスピースによって「ココ」は若干違うのですが、マウスピースを横から見たときにカーブが始まるところです。
ココを削ってやることでリードがしなりやすくなり、かなりリードを鳴らしやすくなります。
あとは、吹き心地に応じてReed Geekでリードの表面全体を下から上へ万遍なく撫でる、ということを繰り返して適度な吹き心地にもっていきます。
すべては「体を鳴らす」ため
上記の工程で自身にとってのよいリードが生まれるわけですが、「よい」リードの目安としては、口がリラックスした状態で普通に吹いたら普通に音が鳴る状態であることです。息を入れ始めてしばらくしてから音が鳴る、いわゆる空ぶかし状態がある場合は上記工程でもう少し削ったほうがよいです。
これは改めて書きますが、楽器とともに「体を鳴らす」ために体に空間を作り出す必要があり、空ぶかし状態がその弊害になるからです。
長くなりましたので今回はこの辺で。